独立記念日の誓い



7月4日は、アメリカ独立記念日で、アメリカの一番大切な祝日である。

ロンドンでの独立記念祭祝宴に招待されたチャーチル保守党党首は、「共産主義者が朝鮮で始めた戦争を彼等の勝利に終わらせてはならない。......彼等が勝利すれば、恐るべき第三次世界大戦になるであろう」と演説した。

7月5日、アチソン国務長官は、「侵略者は北朝鮮である」と言明した後、グロムイコ外務次官の声明は「ソ連が参戦してくる前兆であるかどうか分からない」と言ったが、彼の言いたいことは、「ソ連よ、出てくるな」であった。

7月7日、トルーマンは徴兵法を発動した。19歳から25歳の男子に適用され、60万人が現役に追加となる。



泥沼化


かつての日本帝国が「満洲事変」に深入りし、抜き差しならなくなったように、アメリカが底なしの沼に踏み込んでゆくのが克明になりだしたのだが、日毎の激戦に追われ、トルーマンは増兵し続けた。

「勝利」しか抜け道はないと思ったのだろう。

戦争開始の1950年6月25日から休戦になった1953年7月27日までの三カ年の間に、アメリカは総数576万4143名の兵を朝鮮戦争に注ぎ込んだ。3万3651名、戦死。

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北朝鮮軍に射殺されたアメリカ兵捕虜



アカ狩り


日本を占領しているアメリカが、共産主義と初めて戦争に突入するという重大事態は、日本で大変革を引き起こした。

冷戦の合言葉「民主主義対共産主義」は、マッカーサーの指令の下、「レッドパージ」と呼ばれる迫害に形を変えてゆく。

マッカーサーは、1945年10月、牢獄から釈放した日本の共産主義者たちを五年後に、極悪人扱いすることによって、アメリカの日本占領政策の本性を日本国民に公然と見せつけた。