日本要塞化計画


国務省の役人、ロバート・A・フェアリーも、1946年4月、アメリカとソ連との対決は時間の問題と読み、バーンズ国務長官に次のような進言をしている。

「日本の民主化と非武装化に没頭していることは、アメリカの関心を現実的な対日安全保障政策から逸らすことになります」

「アメリカが日本の経済を早く改善して、将来、日本がアメリカの敵、強い敵と手を結ぶ可能性を阻止すべきであります」

「太平洋の恒久的平和は、アメリカが日本をいつまでも非武装のままにしておかず、防衛のための要塞と軍隊を日本に復活することを認めるなら、順調に促進されるでありましょう」



帝國軍の再評価


フェアリーは、

「日本の軍隊再建には、刑務所の中に大勢の証明済みの適任者がおります。......占領当局と日本政府は、占領が始まって1、2年の内に、これら軍国主義者や国粋主義者を出所させるべきです」

と述べた。

陸軍省軍事情報局は、秘密文書『インテリジェンス・レビュー』誌(1946年8月22日)で、旧日本軍の兵士600万人は、「極東における最大の、良く訓練された兵隊で、彼等を動員すれば、大きな攻撃力となるだろう」と分析している。

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隠された意図


フェアリーの報告書は、国務省に到着するやいなや「秘密」扱いとなった。

エマーソンの報告書は、「秘密」扱いにはならなかった。エマーソンは、アメリカの自己陶酔期の観測を述べていた。

フェアリーは、マッカーサーが日本の将来のために、世界中で最も理想的な憲法を作っている時、発言してはならないことを言っていた。

フェアリーの本音がアメリカの隠された意図で、それが漏れるのを、アメリカ政府は恐れたのだ。