Blog4.jpgFrom:岡崎 匡史
研究室より


大好きな仕事をしていても、解放されたいときがある。
日常から抜け出したい、、、

そうだ、旅行へ行こう。


しかし、仕事から逃避しすぎて、訪れる場所がもうなくなっている人いませんか? そんなあなたにお奨めしたい旅行プランが「図書館めぐり」です。

旅行といわないまでも、ちょっと隣町の図書館に訪れるのも楽しいもの。普段と違う行動をする。ロケーションを変えるだけでも、気分は高揚します。

単調な毎日に疲れてしまったとき、私は世界各国の公文書館や大学の図書館を訪れるようにしています。まさに「図書館巡礼」の旅です。



静謐な空間



歴史と風格のある図書館に入ると、果てしなく奥まで続くような書庫に一瞬息を飲み込み、荘厳さと歴史の重みに圧倒されます。

図書館は文化の象徴であり、国力をも表しているのです。図書館は、本を読んだり借りたりするだけの場所ではありません。



図書館を中心にして文化と伝統が創られ、それぞれの図書館が独自の史料を保存し、地域を基盤にしながら美しい街並みと調和を保っています。とりわけ、ヨーロッパの図書館はレトロな外観が美しい。図書館のなかで暮らしたい欲求が湧いてくる。



たしか、有名なイギリス英文法史家であった渡部昇一先生は、学生時代に図書館に住み込みをしながら勉強していたそうな。理想の研究スタイルだと憧れた。

デジタルと図書館

本を自宅に置くスペースは限られいます。でも、大事な本は書籍として持っていたい。電子化されても、この欲求は抑えられない、、、次々と本の山ができてくる。

もちろん、デジタル化の波は図書館に大きな変革をもたらしています。過去の論文データに自由にアクセスできるし、オンライン上で公文書の史料さえ閲覧できる。



図書館も競争にさらされており、淘汰も起こっている。箱物行政で作られた図書館は、閉鎖の憂き目にあっています。

どうすれば、利便性を追求し、社会に貢献できるのか。貴重な史料を持っていても、宝の持ち腐れになりはしないのか、、、図書館に関わっている人たちは、みんな悩んでいます。


ともあれ、日本にも現代アートやモダンな機能美を備えた斬新な図書館はたくさんあります。

多くの観光客が行列をなして訪れる「世界遺産」よりも、人類の知の遺産を継承している「図書館」に行ってみようではないか!



さあ、旅行の準備はできたかな。




ー岡崎 匡史