拉致問題


日本人の若い男女が北朝鮮に誘拐・拉致され、北朝鮮で死んだ。

病死か、殺害されたのか。

自民党政府はこの事実を知りながら、二〇年間も放置していた。

日本国民が他国に拉致されたら、奪回に全力を挙げるのが国の義務である。責任である。国民の安全と命を守らねば、国を司る政府には存在価値もない。二〇年間知らぬ振りをして、北朝鮮に現金やコメや燃料をせっせと送り込んだ日本の政治家たちは、日本国民の生命と安全を犠牲にしてまでも北朝鮮に尽くさねばならない「借り」でもあるのか。

8人死亡、5人生存、1人行方不明。あと何人、何十人、何百人拉致されているのか。


国辱


感情的になってはいけないと思う人もおられようが、夢や希望を持っていた若い日本人たちが北朝鮮のスパイにさらわれ、この世のものとも思えない恐ろしい土地へ運ばれ、そこで日本を恋しいと思いつつ、両親や家族のいる国へ戻りたいと涙しながらも、母国日本を攻撃するためのスパイ訓練の道具として利用され、死んでいったのだ。

これでも感情的になるなと言うのか。彼らはなぜ殺されたのか。用が済んだので、殺したのか。この事件に関して感情的にならなければ、なれない人に問題がある。我々の純粋な「感情」は、このような国辱そのもの、非情な殺人行為に対して激怒するためにある。


日本的平和外交


北朝鮮と「国交正常化交渉」をするなと言っているのではない。するべきであるが、北朝鮮は独裁者に牛耳られたテロ国家である。国家単位の武装テロ集団である。日本国民は、この現実を忘れてはならない。日本独特の「平和的解決」は通用しない。

北朝鮮は攻撃用テポドンの改良に全力を挙げ、日本海や日本列島を越え、太平洋へ威嚇発射をしながら、日本に「援助しろ」と要求する。援助せよと急かす日本の政治家たちもいる。1994年と1998年に、北朝鮮の恐喝に脅された日本は、金とコメと医療品と軽油燃料をクリントン大統領の指令に従い、出した。


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西鋭夫著『日米魂力戦』

第5章 戦争と平成日本 -36