blog89.jpgFrom:岡崎 匡史
世界の図書館②

オックスフォード大学は、複数のカレッジを擁している。

だから、オックスフォードという街全体が大学を形成している。

オックスフォードの地図を眺めてみると注意書きがある。

「オックスフォード大学はどこですか」と、質問する旅行者います。

このような質問に対しては、、、

「あなたが立っている、まさにこの場所です」としか答えようがありません、というものだ。

ボドリアン図書館

それぞれのカレッジに図書館はあるが、1602年以来の歴史の流れを汲み、700万冊以上の蔵書を擁するボドリアン図書館(Bodleian Library)は大学全体に所属する特別な位置づけだ。

ボドリアン図書館の神学関連の古い書架群を見学すると、印刷術初期に出版された本が据えられている。本一冊で自動車を購入することができるという高価な書籍もある。

発行部数の少ない貴重な本のなかには、本のカバーが鎖でつながれている文献もある。外部への持ち出しを禁じて、その場所で読むように工夫の跡が残っている。
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日英の歴史

ボドリアン図書館が設立して間もない頃は、書籍の貸し出しは行っていなかった。

なぜなら、紛失がないよう厳重に図書を守るためだ。

1645年の記録によると、イングランド王のチャールズ1世(1600〜1649)でさえ、本を借りることができなかったという。

もちろん、日本関連の貴重な史料も眠っている。

徳川家康がイギリスに送った朱印船状、仏教書や浮世絵、アーネスト・サトウが日本から持ち帰った史料。

日本とイギリスの歴史を研究するなら、一度は訪れたい図書館だ。


ー岡崎 匡史

PS. 以下の文献を参考にしました。
・Geoffrey Tyack. 2014. Bodleian Library. Oxford: Bodleian Library