純粋平和主義


「日本属国化」において最も重要な役割を果たしたのは、「教育」と「憲法」である。アメリカ政府は、日本の少年少女は「反米」になってはいけないし、「愛国心があります」とか「天皇を尊敬しております」というのはもってのほかだと思っていたし、また、日本の未来は「アメリカ式民主主義」に基づき再建設されなければならないと考えていた。

アメリカは日本国民の頭に「純粋平和主義」を徹底的に詰め込む政策を立て、アメリカの巨大な軍事力による防衛圏内におれば、日本国民は夢のような「平和」を満喫できるのだと教育した。



国の去勢


ダグラス・マッカーサー元帥、すなわち、日本占領での「アメリカ征夷大将軍」は「明治憲法は悪の巻物だ」と断言した。事実、マッカーサーが最初に手をつけたものは「憲法改定」であった。マッカーサー自身が「日本国民のために」書いた憲法で、新しい教育哲学、すなわち他力本願の平和主義を日本国民の間に浸透させる計画だった。

日本国民が盲目的に「平和主義」を崇拝するためには、「神風特攻隊」とか、「バンザイ攻撃」をしてくる日本人の戦闘心を、永久に取り除かねばならない。国の去勢である。これが日本国憲法の第九条になる。



勇敢だった日本人


アメリカが、マッカーサー元帥が、日本国憲法および教育の改革を強行したのには、理由があった。日本国民が持っていた強い「愛国心」を「悪」とする教育を強制したのには理由があったのだ。

アメリカは、体が震えるほど日本が怖かったからだ。日本とは二度と戦争をしたくない。日本はあまりにも勇敢すぎた。「国のため」に、「天皇のため」に、「本土を守るため」に、竹ヤリで、軍刀で、アメリカ軍の機関銃に向かい、突っ込んでくる国民がどこにいるか。日本人だけである。アメリカはそんな日本を二度と見たくなかったのだ。



22f.jpg

出撃前の神風特攻隊の様子


あのように勇敢だった日本人を「バカだ」とアメリカ兵士は言わなかった。むしろ、日本人の愛国心に対して深い尊敬の念を持って戦ったのだ。戦後、アメリカの日本属国化教育により感化された日本人は、戦争で国のために死んでいった英霊を侮辱するような言葉を吐いている。ここでもアメリカの勝ちだ。



西鋭夫著『富国弱民ニッポン』

第2章 富国日本の現状−1