豹変する同盟国

アメリカはつい先日まで「天敵」と思っていたヴェ卜ナムとも友好関係を結んだ。アメリカはアジア全土に「経済大国日本」の真の姿は「政治不在の小国」だとさらけ出したいのだ。


それを感知してか、日本も自動車部品合戦ではやっと「NO!」と言えた。だが、結局、アメリカの要求を大部分のみ込み、アメリカの怒りを鎮めるために努力、妥協した。


と同時に、アメリカは航空路線、コダック・フイルム、通信、保険と次々と難問を突きつけてきた。アメリカの高飛車な態度の背後には厳粛な現実があるからだ。


起爆剤としての戦争

アメリカは強力な武力を持っている。陸軍も、海軍も、空軍も、数々の戦争を経験してきている。百戦練磨の軍事力だ。


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そのうえ、戦争を怖がっていない、嫌いでない(1996年9月上旬、大統領選挙運動中のクリントン大統領は「国連〈アメリカ〉の言うことを無視したイラクのフセインをこらしめるために」バグダッドにミサイル攻撃をした。説得力のない理由である)。


アメリカは国内で厳しい問題が起こると、国外で戦争を始める。または、戦争をやっている国へ派兵する。アメリカ国内がまとまるのでとても効果的だ。湾岸戦争の時、アメリカ国内で犯罪が著しく減った。


自衛できない日本

日本はアメリカの第7艦隊、第5空軍、在日陸軍によって守られている。このアメリカ軍が日本を守ってくれなければ、日本は自国だけで防衛ができない。今現在、する気もない。


日本の隣国のすべては大きな軍隊を持っているのに、日本が自国の「自衛・国防」をアメリカのお世話にならずに独自でしようとすると、隣国だけでなく、平和病教育をじっくりと受けた日本国民も大反対する。「国防」イコール「第3次世界大戦」と錯覚しているのだ。


日本の自衛隊は16万人。中国陸軍は250万人。ケンカにもならない。さらに、もし北朝鮮と韓国が統一したら、その両軍を合わせると150~160万人(意外と簡単に統一するかもしれない。東西ドイツ統一を思い起こすがよい)になる。





西鋭夫著『富国弱民ニッポン』
第4章 富国日本の現状−2