blog129.jpgFrom: 岡崎 匡史
研究室より

学生の頃、西先生から言われて「はっとした」ことがある。

それは、「新聞記事をしっかり調べろ」というご指導である。まさに、研究の盲点をつく指摘だった。

新聞記事には、たくさんのヒントが隠されいる。その時代の世相や状況を時系列で追うと、細かな状況証拠を掘り出すことができる。思いもよらない発見にも出くわす。

文献や公文書にも載っていない事実が、新聞記事に書いてあることすらある。調査している人物のインタビュー記事を見つけると心躍る。

虫眼鏡


現在のようにインターネットがない時代、大学や公立の図書館には『朝日新聞』の縮小版が置いてあった。

文字が小さいので、虫眼鏡で記事を読んでいた頃がなつかしい。

必要な記事を見つけたら、コピーをとる。そして、大事な箇所をパソコンに文字起こし。さらに、自分のコメントを書き入れてデータ化しておく。

この作業を1ヶ月ほど続けていると、参考資料が溜まってくる。本や論文を執筆するとき、この資料を付け加えていくと、作品に立体感が出てくる。

データベース


そうは言っても、過去の新聞記事を調べるのは、膨大な時間がかかる。

そこで便利なのが、各社新聞社が作成している「新聞記事データベース」。たとえば、『朝日新聞』であったら「聞蔵」、『読売新聞』なら「ヨミダス歴史館」である。これらのデータベースを大半の研究機関は導入している。

もちろん、このデータベースを使用できる公共図書館もある。東京の「千代田区立図書館」では、『朝日新聞』『読売新聞』『毎日新聞』『日本経済新聞』など過去の記事をオンライン検索できる。

それでも見つけることができなかったり、地方新聞の記事を探したいなら、国立国会図書館の「新聞資料室」を訪れる。99パーセント、見つけることができるはずだ。


ー岡崎 匡史