本質を見抜く眼


何が本質か。何が正しいのか。それを見抜く眼を養うことは重要ですが、難しい。一筋縄ではいきません。

これを踏まえた上で、あえてアドバイスするならば、最初に必要な心構えは「疑う」ことです。ニュースに接するとき、まずは疑う。それが大切です。例えば、「これはどこまで本当なのだろうか」「どんなリソースに基づいて言っているのだろうか」などと問いかけながら、情報を読むのです。

さらに、書いてあることや発せられた言葉を疑うだけでなく、「何が書かれていないのか」「何が公表されていないのか」「そしてそれはなぜなのか」と、表に出て来ない情報に疑いの眼を向けることも大切です。


フクシマ


疑わないといけないこと、その代表的な例は「フクシマ」です。今(2015年)、日本にフクシマに関するニュースがほとんどありません。ニュースになっていないから、福島はもう安全なのですか。福島はもう問題ではないのですか。おそらく、ニュースにできないほど、フクシマが悪い状態にあるのかもしれない。

あれほどの大事件がニュースにならないのは、逆に大事件だと思った方が良い。政府と関連産業とマスコミが、一緒になって情報を出さない。

こうしてフクシマは、政治的にコントロールされていくのです。フクシマに関する情報ももちろん隠蔽され、制御され、一般の人々の目に届くことなく、消えていきます。


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フォロー・ザ・マネー


日本には本物のジャーナリストはいないのでしょうか。メディア自体も洗脳され、コントロールされていくのでしょうか。

「Follow the money」(金の流れを追え)を忘れてはいけない。メディアがなぜ政府に迎合し、荒波を立てない弱腰になってしまったのか。

その理由の一つは「広告代」です。お金が絡むから、世間一般的な情報しか出せない。叩かれたら喰えないから書けない。だから日本には、自分たちが知っている、あるいは自分たちが理解しやすいニュースや情報だけが溢れているのです。

そろそろ私たち大人は、自分たちの頭脳や経験、体験に照らし合わせて、情報やニュースに接していかなければならない。自分を軸に、疑うことをやめてはいけません。


フーヴァーレポート誕生秘話


世の中を疑い続けた結果の一つが、実は現在のフーヴァーレポートです。私の書く本は暴露情報に溢れています。人は皆、西鋭夫が書いたものを「裏の歴史」などと言いますが、歴史に「裏」も「表」もありません。本物の歴史を書いているだけです。

アメリカには本物の歴史、本物の現実を捉え、それを書くことのできる本物のジャーナリストたちがたくさんおります。私も読みながら感動することも多々あります。

日本のメディアも、米国のメディアにいずれ追いつくでしょう。新聞がなくなり、デジタルの世界でニュースが流れだすと、例えば新しいベンチャーも続々と現れると思います。本物のコンテンツを伝えられる人は、自分でホームページを作り、映像を流し、情報を発信するでしょう。有料であっても、賢明なお客さんは本質を見抜き、喜んで支払うでしょう。

私も本を書いていなかったら、フーヴァーレポートを毎日発信したいです。




西鋭夫のフーヴァーレポート

2015年9月上旬号「米国メディア」− 13