blog179.jpgFrom: 岡崎 匡史
研究室より

現在でも噴火活動が続いている「西之島」(にしのしま)。
西之島は、小笠原諸島に位置する無人島です。

平成4年の西之島の地形図は、面積0.29平方キロメートル、最高標高25メートル。しかし、令和元年では、面積2.89平方キロメートル、最高標高160メートル。

ここ数十年来、噴出する溶岩で西之島は成長し大きくなっている。おのずと、日本の管轄海域(領海と排他的経済水域)も拡大します。

海洋面積


地球の70%以上は海。地球のなかで人が暮らせる場所は3割にも満たない。

日本の国土面積の大きさは世界61位。ですが、海洋面積を含めると世界第6位を誇る巨大な国です。

広い海を持つ日本は、水産資源・海洋エネルギー・鉱物資源が豊富にある「海洋資源大国」。私たちは海が身近にありすぎるので、日本が海洋資源大国である事実を忘れがちです。

沖ノ鳥島をめぐる地政学


世界各国、とくに中国は日本の海洋資源に熱い視線を送っています。海洋資源をめぐって、日本と中国は領土争いに発展しかねない。たとえば、日本の最南端の「沖ノ鳥島」です。

沖ノ鳥島は、東京から約1700km、小笠原諸島から約900km離れた無人の小さな島。なんと、沖ノ鳥島だけで、日本の国土面積を上回る排他的経済水域を有している。

ところが、中国は沖ノ鳥島を「島」ではなく「岩」だと主張しはじめている。なぜか?

「島」であれば、領海と排他的経済水域を設定できるが、「岩」だと排他的経済水域を設定することができないからです。

海洋資源の視点からみると、日本にとって沖ノ鳥島は「島」であり続けなくてはなりません。


ー岡崎 匡史

PS. 以下の文献を参考にしました。
・国土交通省国土地理院「西之島の地形図と海図を改版」2019年5月22日
・海上保安庁海洋情報部「海域火山データベース」
・佐々木剛『日本の海洋資源』(祥伝社、2014年)