新聞用紙割り当て制


不意を突かれたホイットニー民政局長は、日本の法相および選挙管理委員会の委員たちに、日本政府の解釈は憲法に違反する、と忠告した。

さらに、GHQのインボデン新聞課長は、「どの政党、または、どの候補者を支援しようがしまいが、それは新聞の自由である」と1月14日に彼の見解を発表した。

この総選挙で、共産党は35議席を獲得した。

片山元首相は落選した。「良い試練を得た」と片山は言っていたが......。

吉田内閣は、「新聞用紙の割り当て制」という新しい方程式を編み出した。

新聞用紙は、発行部数に関係なく、各政党が前回の総選挙で獲得した投票数によって全政党に配布されることになった。GHQの反対もない。



不公平な配分


『アカハタ』は、共産党の機関紙なので、共産党に割り当てられた毎月の新聞用紙は、3万1000㎏から9000㎏に減らされた。

民主党は刊行物を出していないのに、毎月1万5000㎏もの用紙を受け取った。

余り知られていない評論雑誌を発行していた民主自由党は、月々4万3000㎏の用紙割り当てを受けた。

即ち、共産党だけが大打撃を受けたのである。



共産主義の台頭


毛沢東が1949年1月、中国支配に成功した。同年9月、ソ連は原爆の実験に成功した。

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建国を宣言する毛沢東


マッカーサーと吉田は、共産主義者を非合法と宣告することを真剣に検討し始めた。

アメリカの著名なジャーナリスト、ジョン・ガンサーは、「吉田は、共産主義者たちを徹底的に弾圧し、非合法者と宣言したがっている。だが、マッカーサーは乗り気ではない。共産主義者が地下に潜ることを懸念したからだ」と言っている。

しかし、吉田は、「マッカーサーのGHQは、頻繁にそうした提案を非公式に申し立てた」「GHQから出された最初の正式な提案は、1949年7月4日のマッカーサーの教書の中に明らかにされていた」と述べた。