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From:岡崎 匡史
研究室より

今日は、クイズです。
下記の国々に共通することは何でしょうか?

イギリス
サンマリノ共和国
ヴァチカン市国
ニュージーランド
サウジアラビア
オマーン
リビア(カダフィの独裁だったが暗殺され、リビアは現在混乱中)
イスラエル


正解は、、、

憲法がない国です。

憲法を成文化していないので「不文憲法」とも言います。

「憲法」という実体が全くないという訳ではありません。たとえば、イギリスは「マグナ・カルタ」「人身保護法」「権利請願」「権利章典」「王位継承法」「国会法」「ウエストミンスター法」など様々な法体系から構成されております。


憲法の行方

2017年5月下旬号のフーヴァーレポートでは「憲法改正」をとりあげました。マッカーサー元帥による憲法草案執筆をはじめ、外圧にゆれる憲法、天皇と憲法の問題を深く掘り下げました。

安倍晋三首相は「日本国憲法」の改正を視野に入れ、2020年に新しい憲法を施行したい、と意見表明しております。

天皇陛下の譲位、東京オリンピックの開催、そして憲法改正。

2020年は日本の大きな転換点になりそうです。


憲法と近代

「憲法改正」というと「憲法9条の改正」とつい思ってしまいがちです。

でも、一度立ち止まって、考えてみましょう。

そもそも、日本に憲法は必要なのでしょうか?

明治日本は欧米に追いつき、近代化のために法制度を整えました。日本が一等国に近づくために「憲法」は不可欠だったのです。

だから、、、

「憲法」=「近代化」

という方程式が作られました。

近代化を目指した明治日本が「大日本帝国憲法」を制定したのが1889(明治22)年。

それまでの日本。近代的な憲法がなくても成り立っていた、、、

私たちは、実生活でどこまで憲法を意識しているのでしょうか?

イギリスのように、重要な法律・判例にしたがって、国を治めるという方法もあります。伝統や慣例に従う、日本人の国民性に合っておりませんか?

憲法改正議論をする前に、憲法そのものの意義を考えることも大事なことです。

ー岡崎 匡史

PS. 以下の文献を参考にいたしました。
西修『憲法体系の類型的研究』(成文堂、1997年)