核保有国


米国に手綱を握られた日本では、核武装論を真面目に議論しようとしても出来ません。原子爆弾の「ゲ」の字を聞いただけで真っ青です。日本は、政治的にも、表現の自由という点でも、あらゆる点で米国の手のひらの中で踊らされている。

核拡散防止条約にて核の保有が認められているのは、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の5ヶ国です。第二次世界大戦の戦勝国です。この5ヶ国以外に、インド、パキスタン、北朝鮮が核兵器の保有を宣言しております。イスラエルは持っているとも、持っていないとも明言していませんが、おそらく持っているでしょう。

アメリカとロシアだけで1万発以上の核兵器を保有しています。もちろんこれは公表されている数字から見たものです。これらに全ての核保有国の兵器数を加えると、1万5千から2万ほどになるのではないか。地球が簡単に破壊されるほどの量です。


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ダブル・スタンダード


核を持つことを認められている国と、そうでない国があること自体がすでに不平等ですが、米国について言えば、イスラエルやパキスタン、インドの核については不問に付し、北朝鮮やイランだけを叩くというダブルスタンダードも公然と行っております。

米国がイランを叩くのは、イスラエルとの関係があるからでしょう。しかしオバマ政権はこのほど、イランへの制裁を解除しました。中東情勢とその勢力図に今後大きな変化が生まれるかもしれません。とりわけイランには、北朝鮮が開発したミサイル兵器なども流れているでしょう。


核武装論


北朝鮮の核開発を受け、日本にも、韓国にも、核が必要ではないか、という声が上がっています。核武装論は今回が初めてではありません。表に出てくる前に消されてきた、といった方が正確でしょう。

日本は技術的にはすぐにでも核兵器を作ることができるわけで、残りは政治判断だと言われています。韓国は極秘にはすでに持っているのではないかと考えています。

しかし、アジアの大親分としての米国は、日本と韓国の核武装を決して認めないでしょう。少なくとも公には認めないと思います。アメリカは日本に対して「強い日本になって欲しい」などと言い、集団的自衛権を認めさせましたが、核兵器だけは別です。日本が核を持ったら、日本は米国の言うことを聞かなくなるのではないか、などと考えています。




西鋭夫のフーヴァーレポート

2016年1月下旬号「北朝鮮の情勢」− 6