30億人


地球が支えることのできる人口は30億人である、と指摘する研究があります。イギリスのシンクタンク、ポピュレーション・マターズの調査です。この調査によると、地球の適正人口は30億人のようです。

何をもって適正とするかは議論の余地があるでしょう。しかし現在の人口は70億人と言われていますから、残りの40億人はどのように生きていけばよいのか。地球の人口が急激に増加し、それを支えていくだけの食糧や水、自然環境が危機的状況にあることは間違いありません。

日本はこの30億人ではなく、40億人の中に入っていくでしょう。私たちは、他の国が食べ物を売ってくれるのが当たり前だと思っています。この状態がずっと続いているので、疑うことを忘れてしまった。


巨大化する中国


日清戦争の前、日本は中国を崇めていました。儒教の国、孔子様が存在した国です。しかし今、厳かで礼儀正しい中国の姿はありません。高い経済成長を実現したことで、中国は莫大なお金を溜め込み始めました。アメリカの負債もたくさん持っている。圧倒的な経済力を背景としながら、拡張主義的で攻撃的な外交を展開している。


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巨大な中国市場が生まれたことで、これまで日本に入ってきたものが、今度は日本を素通りして中国に入っていくようになった。さて日本はどうするのでしょう。小さなお庭で、細々とサツマイモやジャガイモを作るのか。

日本人には食糧に対する危機意識が足りない。食べものが溢れかえっている中、この状態が未来永劫に続くと考えている。この発想を変えていかなければならない。


疫病


日本社会の脆弱性をかろうじて保ってきた社会の歯車は、何かの出来事をきっかけに一瞬で壊れます。その転機は、気候変動や干ばつ、戦争などでしょう。加えて、疫病も考えておかないといけない。

現代社会で疫病などが蔓延するとは容易には考えられないですが、それは十分に起こりえることだと思います。

そのときに日本はどうするのか。食糧をめぐる戦いになった場合、日本の周りの国々は日本よりも強い国でしょう。アメリカは助けに来てくれるかどうかわかりません。下手に動くと返り討ちに遭うでしょう。




西鋭夫のフーヴァーレポート

2016年6月上旬号「人口爆発」-8