世界的シェア90%


米国に世界的シェア90%を誇る有名企業があります。モンサント社です。同社は遺伝子組み換え食品を積極的に推進しております。

モンサント社は1901年、ミズーリ州セントルイスで創業し、プラスティックや合成繊維をはじめとした農業メーカーとして頭角を現してきました。1960年から始まったベトナム戦争では枯葉剤を製造し、ダイオキシンの問題を後に引き起こしました。現在では遺伝子組み換え作物に的を絞り、世界的シェアは90%です。

米国内でのイメージは決して良くありません。枯葉剤、ダイオキシンは大きな問題となりました。しかし同社は今、心を入れ替えたのか、軍を相手にしてもそれほど儲からないとわかったのか、一般的な食べ物に注目し始めました。それが遺伝子組み換え食品です。独禁法で引っかからないのかと思うほど、世界の食を支配する巨大企業となりました。裏に米政府がいるんじゃないかと勘繰ってしまいます。


見抜くことはできるのか


米国の消費者たちは遺伝子組み換え食品というものは知っておりますが、それはもちろん目に見えない。口の中に入れても遺伝子組み換えなのかどうか、判断がつきません。トマトを食べても、きゅうりを食べても分かりません。

お米の世界でも遺伝子産業が活躍しております。日本のササニシキと間違うほど、美味しいお米もあります。カリフォルニア米です。目隠しをして味を確かめても、当てるのは難しい。

日本のスーパーにも遺伝子組み換え食品がたくさん入ってきていると思います。私はスーパーでお買い物するのが好きですが、色々な穀物や野菜が、同じサイズで、同じ色で、同時期に大量に入荷されるということにいつも違和感を感じています。自然がそんな風に育てるわけがありません。


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健康への影響


遺伝子組み換え食品の人体への影響、さらには環境への影響は決して無視できないものだと思います。しかし、その量は微量ですから、目に見えて、感じることができる段階になるまで長い時間が必要でしょう。

このことを逆手にとって、遺伝子組み換え産業は今後大きく拡大していくと思われます。70億人規模を支える食糧問題の解決策として、技術者のみならず、多くの企業、政府、そして投資家らが注目している。

遺伝子組み換え作物を作って誰が一番に得をするのか。安価で、味も、匂いも変わりない品物は多くの消費者にとって喜ばれるでしょう。それは途上国でも、先進国でも一緒です。遺伝子組み換えでない作物は残りますが、量は少なく、ますます高価なものとなります。組み換え商品に反対するのは、一部のお金持ちだけ、という社会になっていくのではないかと思います。




西鋭夫のフーヴァーレポート

2016年9月下旬号「アメリカの食文化支配」-2